学習に遅れは出ないか。行事や夏休みはどうなるのか――。東京都立学校の休校延長が決まり、4月上旬からの学校再開に向けて動いていた自治体や学校には、とまどいが広がった。
「連休明けまで再開延期へ」という報道を受け、都立校は1日朝から対応に追われた。
都立日比谷高校(東京都千代田区)では、5月の再開までに出す課題の準備を始めた。武内彰校長が特に案じるのは、夏休みだ。履修内容が終わらなければ、夏休みにも授業をせざるを得ない。そうなれば、受験に向けて例年行っている校内の夏期講習にも影響する。「これだけ長い休校になって、その分の学力の形成をどう担保するか。損失を最低限にする方法を考えなければ」
併設型の都立中高一貫校、白鷗高校と付属中学校(台東区)は、休校の長期化を見越し、3月からオンライン学習の準備を進めてきた。全生徒に民間のオンライン学習サービスのIDを配布。休校が続けば、各自の持っているスマホやタブレット端末などを活用し、学習を進めてもらう予定だ。善本久子校長は「規則正しく学習に向かう習慣の維持が大切。この機会を前向きにとらえて改革を進め、自前での授業配信も検討したい」と話す。
特に深刻なのは、特別支援学校…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル